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須藤 拓

須藤拓 金工展

2023年11月3日〜11月11日

Exhibition

展示風景

泰平の江戸時代から廃刀令を経て明治期に隆盛を極め、国策として盛んに輸出された日本の金属工芸。
しかし時代の流れとともに次第に廃れ、美術工芸の職人たちも姿を消してしまった。
1979年生まれの須藤拓は 金属の持つ美しさに惹かれこの道にすすんだ。
京都の土地柄、彼は 金工の古美術品修復で腕を磨き、今もその仕事で生きて来た。
細部にまで創り手の美意識がこめられたかつての名工たちの作品を修復しながら学んだものは、多くの技術だけにとどまらず長い時間を経た金属工芸品の魅力だった。

金工は制作者の手を離れてからの表情の変化が大きく、それが素材の魅力でもある。
そのため 金 銀 銅 鉄 赤銅などの伝統的な素材を用いることと、鋳金、鍛金、彫金、象嵌などの伝統的な加飾技法にこだわって制作している。
彼にとって初めての個展は 錦のような表面の金属の茶入、香合などと、銀で 日本の 季節の風情を作った。

青野恵子

Hiraku Sudo

須藤 拓

1979年生まれ。
鍛金・彫金などの金属工芸を学び、京都での弟子を経て2003年に独立。
寺社金具や古美術品の復元・修復から、工芸作品の制作まで、千数百点を手がける。

2003~2017 京都伝統工芸大学校講師
2008 『京都芸術ビエンナーレ』招待作家(京都)
2012~2015 京もの認定工芸士作品展(京都)
2013 『Salon International du Patrimoine』招待作家(ルーブル美術館・フランス パリ)
2022 『Japan Craft21 日本伝統工芸再生コンテスト』クラフトリーダー賞
2023 個展(銀座一穂堂)

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