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アンドシュ・プロ―デル

Andoche Praudel フランスの田園から

2025年6月27日(金) - 7月6日(日)

Exhibition

展示風景

もし茶の湯の茶碗と出会わなければ、
おそらく陶芸家でなかったかも知れない。
確かにこれは一般芸術と同様に時には必要なものであり、
時には不必要なものだ。
樂 直入が彼の Black Rock, White Rock の図録の中で書いているように
《茶碗は茶碗である》は一つの反復の深い意味を持つ
ゲルトルード・スタインの《薔薇は薔薇であり、薔薇である》と同一である。
それは何よりも精神的であり、
自由の探検であり、それは疑う余地がない。

アンドシュ・プロ―デル

フランス南西部・故郷ルビニャックから車で 20 分の所にラスコー洞窟があり、
13 歳の時に訪れた彼は 2 万年前の壁画に圧倒されたと言う。
大学で哲学と美学を学び博士号を取得した後 茶碗に巡り合った。
2020 年佐川美術館で 15 代楽吉左衛門との二人展を催すに至る経緯には、
直入氏とアンドシュとの深く尊い哲学がフランスと京都でどれほど熱く語られたことでしょう。
この度 銀座一穂堂に抽象画と茶碗が並びます。

一穂堂 青野 惠子

Andoche Praudel

アンドシュ・プロ―デル

1950 年
フランス南西部コレーズ県ルビニャックに生まれる
1978 年
パリ第 10 ナンテール大学卒業。美学・哲学博士号取得
1989 年
メキシコ サンミゲルで陶芸家・谷田章三氏と出会い、陶芸を見出す
1992 年
ルーブル美術館アトリエ講座で教える(〜 '06)
1993 年
鯉江良二氏の工房の他、日本各地の陶芸工房で制作(〜 '95)
1999 年
フランス外務省選抜派遣で京都に 4 ヶ月滞在
(「日本の陶芸 / その起源から 2000 年」を執筆、パリで出版他 )
2006 年
「Etes vous RAKU?」楽焼についての本をパリにて出版
2010 年
佐川美術館 楽吉左衛門館「吉左衛門 X Loubignac の空の下で」二人展
2015 年
パリ グランパレにおける「Reveration/ 啓示 」に招待出展
2019 年 景徳鎮 ( 中国 ) にて 3 ヶ月滞在・制作
2023 年 日本橋三越にて個展
2010 年以降 フランスと日本で個展多数

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