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坂井 直樹

坂井直樹の鍛鉄

2024年10月18日〜10月27日

Exhibition

展示風景

人は工芸に「用」だけを求めたのではなく、「美」を求めた。
つくり手は求められた「美」に対し、「つくる」喜びを手に入れた。
この関係が「ヒト」と「モノ」を繋げる高い芸術精神を育んできた。
その環境につくり手として身を置けることに喜びを感じ 日々制作をしています。

坂井 直樹

“鉄は国家なり” と教えられ 鉄に力を感じてきた。
昨今は 鉄より軽くて強い科学の材料が生まれ 鉄を見る機会が 少なくなってきた。
そんな中 坂井直樹は鉄に向かって造り続けている。
彼の作品に出会ったのは 金沢21世紀美術館での「世界工芸トリエンナーレ」展、スマートな鉄瓶が並んで展示されていた。
釜師の作るものとは異なり現代性を感じた。
彼の作品は用の美の工芸を超えてアートだとずっと前から思っている。
近いうちに、壁面いっぱいの坂井直樹の鍛鉄のアートが世界の美術館に納められると信じている。
勇気を持って大作に挑んで欲しい。

青野 恵子

Naoki Sakai

坂井 直樹

1973年 群馬県前橋市生まれ
2003年 東京藝術大学大学院博士後期課程鍛金研究室修了
    博士学位取得
2003〜2005年 同大学にて非常勤講師
2005〜2008年 金沢卯辰山工芸工房にて研修
2010〜2012年 金沢大学非常勤講師
2011〜2012年 金沢美術工芸大学非常勤講師
2013〜2018年 金沢卯辰山工芸工房専門員
現在 東北芸術工科大学美術科工芸コース准教授

主な受賞歴
2003年、野村美術賞受賞(東京藝術大学美術館収蔵)
2010、2013年、金沢市工芸展 世界工芸都市宣言記念賞
2012年、美術工藝振興佐藤基金淡水翁賞
2012年、2015年、日本伝統工芸金工展 宗桂会賞
2013年、世界工芸コンペティション 準大賞
2016年、テーブルウェア大賞 大賞・経済産業大臣賞
    石川の伝統工芸展 奨励賞
    公益財団宗桂会 宗桂会大賞
2017年、日本伝統工芸金工展 朝日新聞社賞
2018年、ドイツベルリンフンボルトフォーラム茶室デザインコンペ最優秀賞
2021年、金沢市文化活動賞
2022年、創造する伝統賞

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