“鉄は国家なり” と教えられ 鉄に力を感じてきた。
昨今は 鉄より軽くて強い科学の材料が生まれ 鉄を見る機会が 少なくなってきた。
そんな中 坂井直樹は鉄に向かって造り続けている。
彼の作品に出会ったのは 金沢21世紀美術館での「世界工芸トリエンナーレ」展、スマートな鉄瓶が並んで展示されていた。
釜師の作るものとは異なり現代性を感じた。
彼の作品は用の美の工芸を超えてアートだとずっと前から思っている。
近いうちに、壁面いっぱいの坂井直樹の鍛鉄のアートが世界の美術館に納められると信じている。
勇気を持って大作に挑んで欲しい。
青野 恵子