中国や日本の神話にまつわる物語の主人公が 天空から舞い降りるように 成田順子はファンタジックな人形を創る。
300年も前、姫君のお召し物だった縮緬や緞子や明綴れ、 錦や刺繍などの古裂に、金銀細工に 珊瑚 翡翠 水晶をあしらった 宝飾品をまとわせた豪華で気品高い人形達。
成田順子は京都に生まれ 幼い頃から日本舞踊を習い、 結婚後英国に数年暮らしていた。
そのせいだろうか。彼女の人形は 姿美しく、 未知の国からやって来たような不思議な美しい衣装を着ている。
今回 一穂堂には 白龍に乗った童子を中心に13体がやって来る。
吉祥を祈り 平和な世界に導いてくれそうな神童達、 幸福のオーラを感じていただきたい。
青野恵子