「賢さん、おはよう。」と晩年の林屋晴三氏の一日は 松原賢へのモーニングコールで始まったと言う。
その林屋氏に " 空海 " というお題を与えられ、松原はすぐ高知・室戸岬の御厨人窟を訪れ、空海が見たであろう空と海、太陽と月をみごとに描き上げた。
2019 年 10 月、Ippodo New York が13 年目の再出発を アッパーイースト 67th street のギャラリーの杮落としに 松原賢のその渾身の「日月空海図」を発表。
訪れた人々は日本人の精神、日本の文化に触れ 酔いしれた。
その半年後のコロナショック。世界が大きく変わる中、銀座一穂堂の渾身の企画。
凱旋展として 松原賢氏に銀座で拍手と感謝を贈りたいと 思っています。
是非、日本の原風景空海の世界をご覧いただきたいです。
青野 惠子