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辻村 塊

辻村 塊 黒と白の群陶

2025年6月13日(金) - 6月22日(日)

作家在廊日:6/13(金)、14(土)、15(日)

Exhibition

展示風景

辻村塊|陶磁器|Kai Tsujimura|Ceramics
辻村塊|陶磁器|Kai Tsujimura|Ceramics
辻村塊|陶磁器|Kai Tsujimura|Ceramics

新緑の雨の中、奈良・桜井 辻村塊さんの山を訪ねた。
一穂堂で彼の個展を始めて今年で 22 年になる。
この山に来る度に 塊さんの成長を見て来た。
樹々の間 なだらかな谷に
彼の焼いた壺や花器が きれいにいっぱい並べてある。
この静かな山里で 一人黙々と作業する塊さんの姿が想像できる。
今回は黒い焼〆の丸壷や茶碗を作っていた。
それが何とも美しい。それが何とも重厚で気高い。
タイトルを「黒と白の群陶」とし 粉引の白と対比する事にした。
今頃 塊さんは私が選んだ作品を きれいに削ったり磨いたり
している事でしょう。

一穂堂 青野 惠子

Kai Tsujimura

辻村 塊

辻村塊は、幼少の頃より父親の近くにいて、手伝いをし、そのまま自然に陶芸の世界に入ったという。辻村史朗という偉大な父の仕事は、彼に仕事の厳しさと創造の面白さ、美への飽くなき挑戦する姿勢を育てたようにも感じます。良いアーティストは自分の作品も他人の作品も良いものを見る目を要求されます。その主体性と客観性が感じられる彼の作品。力強い意志と初々しいけれど決して未熟ではなく、堂々とした形と焼き上りの造形美からは才能の大きさを感じさせます。 2000年、親元を離れ、自分の手で奈良の山里を開き、その山の丸たん棒で家と作業場を作りました。 今も山の木を切って窯だきをしています。穴窯なので、少量ずつ焼く。だからこそ、一窯一窯 変化があり、形と焼き上がりがとても面白い。

1976 奈良県生まれ
1994 父 辻村史朗に師事
2000 奈良県桜井市に築窯、独立
2003 ざくろ坂ギャラリー一穂堂にて初個展
2008 ニューヨーク Ippodoにて個展
2010 アメリカ合衆国ミネソタ州 ミネアポリス美術館に収蔵
2010- 隔年、銀座一穂堂にて個展
東京、大阪、京都にて他個展多数

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