山村慎哉 厨子展 - 岸野承 伽羅の仏像 -
2023年7月21日〜7月30日
展示会風景
制作への一番の想いは、美しいものであること、そしてその願いは永く人々に受け入れられることです。
漆は樹液です。天然漆が持つ神秘的な塗面の美しさと、金属や貝あるいは卵殻など漆と他素材を融合させ新たな世界観を造ること、あるいは伝統的な技法や意匠を学び、そこからどのように現在の漆芸として作品を残すことができるのか? こんなことを日々想いながら制作をし、楽しく苦しんでいます。
今回は小厨子を制作してみました。
山村 慎哉
山村慎哉展を久しぶりに開く事になった。
彼は 日本伝統工芸の意匠より American Craft誌を愛読し デザインやセンス色合いなどを学んだと言う。
夜光貝や金銀箔で細工された小さな小箱に 彼の創造性と独自性が詰まり 細部にまで精神が行き渡っている。
今回の一穂堂ではたった9点だけの厨子。
その中の仏像を香木・伽羅で彫刻家岸野承氏にお願いした。
香木は友人の鳥毛逸平氏が選定してくれ 何とも高貴で香り立つ厨子と仏像ができて来た。
青野惠子
Shinya Yamamura
山村 慎哉
1960年 東京都調布市生まれ
1986年 金沢美術工芸大学大学院修了
現在 金沢美術工芸大学教授
●個展
2022 高島屋(日本橋・京都・大阪)
1996~2015 個展22回
(福屋、三春堂ギャラリー、ギャラリー点、一穂堂ギャラリー、SILVER SHELL、エキシビションスペース他)
●企画・グループ展
2023 密なる世界Ⅱ (セイコーハウス銀座ホール/銀座)
2021 現代の漆芸展(中村記念美術館)
工芸的美しさの行方 素材・表現・装飾展 (日本橋三越本店/東京)
2020 北陸のうつわ展(伊丹市立工芸センター/兵庫)
あらたなる漆のチカラ展(松坂屋名古屋店/愛知)
2019 密なる世界 (和光/銀座)
臺南市美術館 Tainan Art Museum
2018 漆の現在2018展 (日本橋三越/東京)
国際学術検討会議全国漆芸招待展in荊州(荊州/中国)
2017 「結晶する漆 -essence of urushi -」(日本橋三越/東京)
亜州漆藝典蔵展(台湾/台中豊原漆芸館)
「あたらしい工芸 KOGEI Future Forward」展(日本橋三越/東京)
2016 国際現代漆アート展(統営漆芸美術館/韓国)
RIVALUE NIPPON PROJECT展 (パナソニック 汐留ミュージアム/東京)
2015 NY工芸未来派(ミュージアム・オブ・アーツ・アンド・デザイン/ニューヨーク)
清州ビエンナーレ講演会(韓国)2017 亜州漆藝典蔵展(台湾/台中豊原漆芸館)
2014 漆再発見展 (ポートランド日本庭園/オレゴン)
2013 国際漆シンポジウム・展覧会(バッファロー大学)
2012 工芸未来派 (金沢21世紀美術館)
Sho Kishino
岸野 承
1972 水墨画家 岸野 忠孝の三男として生まれる
1991 からなし・そさえて展に出展 以後毎年出展
1996 愛知県立芸術大学彫刻専攻卒業
2004 個展 銀座 ギャラリーオカベ
2007 二人展 名古屋 丸栄アートしん
2011 個展 大阪 藤田美術館
2012 二人展 横浜高島屋
個展 大阪 藤田美術館
個展 仙台三越
2013 個展 京都 蔵丘洞画廊
個展 岐阜 画廊光芳堂
Ippodo Gallery New York
2014 「SOFA」出展(Chicago, アメリカ)
思文閣銀座(以後’18年)
2015 「collect」出展(London, イギリス)
銀座一穂堂(以後’17年)
2016 大阪高島屋(以後’18年)
日本橋高島屋(以後’19年)
2019 京都高島屋 兄弟展
2020 名古屋松坂屋 兄弟展
Ippodo Gallery New York