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池田晃将の螺鈿

期間:2025年9月5日(金)〜9月21日(日)

会場:銀座一穂堂

このたび、一穂堂ギャラリーに所属する、漆芸作家の池田晃将の個展を開催することとなりました。
過去より受け継がれる伝統を現代の人間が表現し、未来へと繋がる、時空を越えた美しさが表現されている、池田晃将の新作が銀座一穂堂に展示されます。

作家コメント

遠い昔の人間の手が生んだ装飾に、いまの自分が触れ、圧倒される。
そんな"時を超える美"を自分も作れないかと考えたんです。

池田 晃将

一穂堂コメント

池田は奈良時代から存在する、漆器にアワビなどの貝殻の真珠層を貼り付ける螺鈿という装飾技法に、
レーザー加工・超音波振動といった現代科学技術を取り入れた革新的な表現で知られています。
なかでも特徴的なのは、数字をデザインしたモノで、

昔ながらの花鳥風月の意匠に代わり、
世界中の誰もが理解できる「数字」という記号を
螺鈿に用いたことが新しいのです。

さらに集積回路やピクセルなどを、極小の貝片にカットして組み込み、
「デジタルと自然」「有機と無機」が交差する唯一無二の表現を確立しました。

今回の展示では、開発期間7年のミクロの螺鈿技術を駆使した最新作をご紹介します。

Artist

展示会作家のご紹介

池田 晃将|Terumasa Ikeda

Terumasa Ikeda

池田 晃将

略歴
1987 千葉県出身
2014
金沢美術工芸大学 工芸科 漆・木工コース卒業
2016
金沢美術工芸大学大学院 修士課程 修了
2019
金沢卯辰山工芸工房 修了
現在 金沢市内にて独立 


展覧会
2023
個展「虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light 」(金沢21世紀美術館 デザインギャラリー、石川)
2023
「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」(三井記念美術館、東京)
2023
個展「Terumasa Ikeda: Iridescent Lacquer」(Ippodo Gallery New York)
2023
「ポケモン X 工芸展 美とわざの大発見」(国立工芸館、石川)
2022
「ジャンルレス工芸展」(国立工芸館、石川)

池田 晃将について見る

展示作品

本個展の展示作品は抽選販売となります。
抽選申込期間:9月5日(金)〜14日(日)

池田晃将 初作品集のご案内

池田晃将 作品集

本書は、2025年9月5日より銀座一穂堂ギャラリーで開催される個展「池田晃将 - 螺鈿」にあわせて出版される池田晃将の初作品集になります。

池田の初期作から現在に至るまでの作品が200点収録されています。

現在の池田の作風に至るまでの変遷や、過去作の貴重な作品とそのディティールをご覧いただけます。

池田晃将の素材との対話や、装飾芸術としての螺鈿を用いる現代工芸作家・池田晃将の現在地を知ることが出来る貴重な作品集です。

詳しくみる