「色」とは形のあるもの
物質的現象として存在します。
「空」とは空っぽ(無)
何もない状態です。
「色」と「空」の間に「不異」
二つは異ならないという意味です。
「1」から数えていき再び「壱」にたどり着く
その間に「零」を通らなければなりません。
形のあるものとないものは同一線上に
あります。
今回は
具体的な表現としての絵画
抽象的な表現としての書
これを同一線上に表現する試みです。
絵の中に見えないものを描き出し
書の中の意味を見えなくします。
錯然を装い、「空即是色」
絵でもなければ書でもない世界を
彷徨ってみました。
宮廻 正明