コンテンツへスキップ

瀬本 容子

瀬本容子 テンペラ画展

2023年4月7日〜4月16日

Exhibition

展示風景

瀬本容子のテンペラ画に出逢って27年になる。
その不思議な絵はルネッサンスの香りがした。いつの時代のどこの国の人だろう……。
彼女は若き日、印象派を学びにパリに留学、そこで装飾絵画や宗教絵画 イコンなどの印象を強く受ける。パリからイタリアに通い続けたと言う。

帰国後 テンペラ画を東京藝術大学の田口安男教授らと研究、染織家の柚木沙弥郎氏や故・有元利夫氏らと関わりながら独自の金地テンペラ画を描いてきた。
ラピスラズリーのブルーやイカ墨のセピア色など、自然の色をご自身で作り、本金箔を貼る贅沢な額も瀬本容子の絵画の特長。

一穂堂での個展はざくろ坂ギャラリーから始まり、「徹子の部屋」出演後の自由学園講堂や一穂堂ニューヨークの展覧会も含めて24回目を迎える。
今回は先生のアトリエから私好みの作品を40点選んできた。美しい絵が並ぶ。
93歳になられる 瀬本先生のご健康とご長寿を祈り、いつまでも絵を描かれますように……。

青野恵子

Yoko Semoto

瀬本 容子

1930年 岡山県倉敷市玉島に生まれる
1951年 自由学園女子部 卒業
1957年 武蔵野美術大学油絵科 中退
1957-58年 自由美術協会 出展
1962年 パリに留学し、イコン・テンペラ画の技法に興味を抱き、テンペラ画を追求するようになる
1990年 作品集「瀬本容子 一千一枚の花びら」美術出版社
1992年 作品集「真夏の夜の夢」えでぃしょん光村(限定40部)
1997年 「婦人之友」1月号から12月号カット 婦人之友社
1998年 「ミセス」2月号から12月号「季節の記憶」原画 文化出版局
2002年 「婦人之友」1月号から12月号表紙絵 婦人之友社
2004年 テレビ朝日「徹子の部屋」出演
    「一千一枚の花びら」展 自由学園明日館・講堂
2006-17年 各年一穂堂(銀座、高輪)にて個展
2010年 ニューヨーク一穂堂にて個展
2016-17年 岡山県立美術館にて展覧会
2018年 紺綬褒章 受章

瀬本 容子について見る