昨年 2022年6月はメトロポリタン美術館で、11月はパリ国立ケ・ブランリ美術館でキモノ展が催され 話題を呼んでいる。
日本の民族衣装であるきものが 世界の美術館でアートとして 工芸的技として 新しいファッションとして扱われているのは 誇らしく嬉しい。
創業285年、京都の帯匠・誉田屋10代目山口源兵衛は 素材に凝り 技を極め 伝統を守りつつ 今を生きる職人たちに究極の帯を織らしている。
また、20年ほど前から 世界のブランドが誉田屋の帯とコラボしたり 彼に教えを請いにやって来ている。
着流しの着物姿の源兵衛は ファッションリーダーである。
さて、今回一穂堂では「螺鈿を織る」と題し 青蝶貝・白蝶貝・オパールを1ミリの緯糸にして織り上げた 法隆寺や正倉院御物などの螺鈿の紋様の帯が並ぶ。
卯年の銀座に 一穂堂好みの美しい帯60本が届く。
青野恵子