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中野 大輔

中野大輔展 「嘉翔」

2025年2月1日〜2月9日

Exhibition

展示風景

中野大輔展「嘉翔」|中野 大輔
中野大輔展「嘉翔」|中野 大輔
中野大輔展「嘉翔」|中野 大輔

四季の豊かな日本の大切な風物詩のひとつ、雪景色。

2020 年 1 月末、コロナ禍のニュースに溢れる直前に、
念願だった釧路・鶴居村を訪れました。

眼の前に百羽以上の鶴の群れ…
ふわりと舞い降りる瞬間の優雅さ、求愛、佇まいの美しさに、
富士山に比肩する日本の象徴を見たと強く感動しました。

日本文化にとって最も大切な、季節の移ろい。

富士山にはいつもそこに在るという確たる象徴性がありますが、
渡り鳥の鶴は四季の草花と同じように、
絶景にはタイミングがあります。

「移ろい」とは、桜や紅葉が散る時に感じるように、
「また逢う日まで…」という感傷を誘います。

それでも季節は裏切らず、必ず再びやって来てくれる。
日本人はこの自然の呼吸に合わせて文化を育んできたのでしょう。

見慣れた景色も新鮮に感じさせてくれる
様々な雪化粧を今回のテーマにしました。

中野 大輔

私は中野大輔を 令和の絵師と呼んでいる。
彼の朝は神棚に向かい柏手から始まる。神々に護られた美しい日本の四季、
この世の生きるモノ達 花鳥草木に畏敬の念を持ち 祈りながら絵筆に向かう。
若冲や琳派の絵師を先達とし、金箔・銀箔地に彼の絵の構図は画面いっぱいで
迫力があり、その線は生気が漲り見る者に迫ってくる。
2019 年 Ippodo New York での個展でアメリカに初上陸。
ポートランド庭園美術館での個展をはじめ、インディアナポリス美術館では
企画展に出品して話題を呼んだ。
今回は 雪の北海道の鶴を中心に 自然の移ろい 儚さを一瞬に閉じ込めて
透きとおった冬の景色を見事に表現している。

一穂堂 青野 惠子

Daisuke Nakano

中野 大輔

京都府生まれ
19歳で団体展初出品(東京都美術館)
2019
個展「Burst of Nature」(Ippodo New York)
「描かれた鳥たちいろトリどり」(嵯峨嵐山文華館)
「A BRUSH WITH BEAUTY」(インディアナポリス美術館)
2020年 個展(銀座一穂堂)
2021年  個展(ポートランド日本庭園、USA)
2025年 個展(銀座一穂堂)

収蔵:NEWFIELDS(インディアナポリス美術館)

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