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Ken Matsubara

松原 賢・生々流転 「余韻の形象」

期間:2025年10月9日(木)〜10月19日(日)

会場:銀座一穂堂

和光同時開催(詳細情報は本ページ下部をご覧ください)

展示会風景

作家コメント

師、井上三綱の作品に「黄鐘調」(国立近代美術館)と云う六曲の屏風作品がある。
初めてこの作品に出会った時の衝撃は今も覚えている、
忘れていた遠い記憶が甦るような感動が湧き上がってきた。
ライフワークの「牛群像」から抽出したフォルムをコラージュした平面作品だが古代中国の銅器を想わせ、その響きが伝わってきた。
絵画がここまで到達することが出来るのか、その具現がそこにあった。

兼好法師の徒然草に「凡そ、鐘の声は黄鐘調なるべし。これ、無常の調子、祇園精舎の無常院の声なり」とあり
母親が低い声で子守唄を歌いながら赤ん坊を寝かしつけるあの音程を黄鐘調と云い
元々は雅楽の六調子のひとつの音程で、色に帰ると我々黄色人種の肌の色で、あまりに身についているので忘れている色
赤ん坊の時聞き知った子守唄も記憶の底に埋もれてしまっている。
生前、三綱が聞かせてくれた話である。
晩鐘の音色が母の子守唄、その声に思いを馳せ古の響きの余韻に浸る。

松原 賢

一穂堂コメント

林屋晴三氏に松原賢を紹介していただいてから11年。
銀座で、NYで、海外のアートフェアで、松原賢の作品を発表してきました。
松原の作品は自然の情景が抽象と具象の間にあり、
今回の個展では彼の原点である音シリーズで立体と平面が並ぶ。

2022年にはミネアポリス美術館での「CHAOS」展では二河白道の12曲屏風にアメリカ人が酔いしれ、7ヶ月のロングランになった。
10月9日から、4丁目の和光と1丁目の一穂堂の同時共同企画で松原賢は銀座を占拠しそうな気がする。


一穂堂 青野 恵子

Artist

展示会作家のご紹介

Ken Matsubara

松原 賢

略歴
1948 富山県上市町生まれ
1973 独立美術(東京都美術館)
1976 井上三綱に師事
1977 第一美術展 第一美術賞(東京都美術館)
1987 上野の森美術館絵画大賞展 特別優秀賞受賞(上野の森美術館)
1990 「次代をになう作家展」(箱根彫刻の森美術館)
1991 「’91富山の美術」(富山県立近代美術館)
2001
「栃木県美術の二十世紀II 千年の扉」(栃木県立美術館)
2006
「松原 賢展」(エスパス・ベルタン・ポワレ ギャラリー/パリ・フランス、TKW20ギャラリー/ケルン・ドイツ)
2008
松原 賢 -生々流転」(主催・富山近代美術館/富山県)
2015 個展「景」(銀座一穂堂)
2016
個展「A Solo Exhibition of Japanese Painter Ken Matsubara -Distillation- 」(Ippodo New York)
2019
個展「松原 賢 -日 月 空 海 図-」(和光ホール)
Ippodo New York 67st こけら落とし「KUKAI - Sun and Moon -」
フィラデルフィア美術館 襖絵「日月空海図」収蔵
2020
個展「日月空海」(銀座一穂堂)
2021
個展「松原賢『藤』を描く」(銀座一穂堂)
2022
個展「Chaos to the Cosmos」(Ippodo Gallery New York)ミネアポリス美術館 屏風「カオス」収蔵
その他、全国各地で個展、グループ展等、多数

作家を見る

Wako Exhibition

和光同時開催のご案内

松原 賢 生々流転

会期:2025年10月9日(木) 〜 2025年10月19日(日)
時間:11:00-19:00 (最終日は17:00まで)
会場;セイコーハウス6階 セイコーハウスホール

松原賢氏と美術評論家・森 孝一氏によるギャラリートークを開催いたします。
日時:10月11日(土)14:00~

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